熊本大学 2026年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 教育学部,医学部(保健学科看護学専攻),情報融合学環(文系型),共創学環
- 分野
- 数列、図形と方程式
- 解法
- 円の性質、漸化式の変形、置換、帰納的定義の利用
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
f(x)=41x2 とし,−2<c<0 とする。a1=c とし,座標平面上の点 (a1,f(a1)) を中心とする x 軸に接する円を C1 とする。2 以上の自然数 n に対し,円 Cn を円 Cn−1 を用いて次のように定める。
円 Cn は曲線 y=f(x) 上に中心を持ち,円 Cn−1 と x 軸に同時に接する。
ただし,円 Cn の中心の x 座標 an は,円 Cn−1 の中心の x 座標 an−1 より大きいとする。以下の問いに答えよ。
(問1) (an−1−an)2=41(an−1an)2 を示せ。
(問2) −2<an<0 が成り立つことを示せ。
(問3) bn=an1 とおく。bn+1 を bn を用いて表せ。
(問4) an を c と n を用いて表せ。
出典:熊本大学 2026年度 前期 文系 第2問
方針
円 Cn の中心を (an,an2/4),半径を an2/4 と表す。2円が外接する条件を中心間距離と半径の和で書き,平方して漸化関係を得る。さらに an>an−1 から符号を選び,逆数 bn=1/an に直して等差数列として解く。
解答
(問1)
円 Cn の中心は (an,f(an))=(an,41an2) であり,半径は 41an2 である。円 Cn−1 と円 Cn はともに x 軸に接し,互いに外接するから,中心間距離は半径の和に等しい。したがって
(an−1−an)2+(41an−12−41an2)2=(41an−12+41an2)2
である。両辺を整理すると
(an−1−an)2=41(an−1an)2
を得る。
(問2)
−2<an−1<0 とする。(問1)より
(an−an−1)2=41(an−1an)2
である。an>an−1 を満たす解は
an−an−1=21an−1an
から得られる
an=2−an−12an−1
である。実際,もう一方の解 an=2+an−12an−1 は −2<an−1<0 のもとで an<an−1 となり条件に合わない。
ここで −2<an−1<0 なら 2−an−1>2 であるから,an<0 であり,また
an+2=2−an−12an−1+2=2−an−14>0
より −2<an である。a1=c は −2<c<0 を満たすので,帰納的にすべての自然数 n について −2<an<0 が成り立つ。
(問3)
上で得た関係を n から n+1 にずらすと
an+1−an=21anan+1
である。両辺を anan+1 で割ると
an1−an+11=21
であるから,bn=an1 とおけば
bn+1=bn−21
である。
(問4)
(問3)より {bn} は公差 −21 の等差数列であり,b1=c1 である。したがって
bn=c1−2n−1=2c2−c(n−1)
である。よって
an=bn1=2−c(n−1)2c
である。