熊本大学 2024年度
理系数学 第4問(理工系)
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理,工,医(放射線技術科,検査技術科学専攻),薬学部,情報総合学環(理系)
- 分野
- 数列、指数・対数
- 解法
- 場合分け、逆算、範囲評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 25分
問題
実数からなる数列{an}はn=1,2,3,…に対して
an+1={3n−1log3an(an<1 のとき),(an≧1 のとき)
を満たすとする。以下の問いに答えよ。
(問1) 2以上の自然数nに対してan≧0であることを示せ。
(問2) a4+a5=1のとき、a3,a4,a5を求めよ。
(問3) a4+a5=1のとき、a1のとりうる値の範囲の最大値と最小値をそれぞれM1,m1とし、a2のとりうる値の範囲の最大値と最小値をそれぞれM2,m2とする。このとき、m1+m2+log3(M1M2)の値を求めよ。
出典:熊本大学 2024年度 前期 理系 第4問
方針
漸化式の分岐を後ろから逆算する。a4+a5=1ではa4<1の場合が不可能なのでa4=1,a5=0を得る。さらにa3、a2、a1へ順に戻り、とりうる範囲の最大・最小を読む。
解答
(問1)
n=1の式から、a1<1ならa2=1、a1≧1ならa2=log3a1≧0である。したがってa2≧0である。
n≧2でan≧0とする。an<1ならan+1=3n−1>0、an≧1ならan+1=log3an≧0である。よって数学的帰納法により、2以上の自然数nに対してan≧0である。
(問2)
a4<1ならa5=33=27となり、a4+a5=1に反する。したがってa4≧1であり
a5=log3a4
である。a4+log3a4=1で、左辺はa4≧1で増加するから
a4=1,a5=0
である。
次にa3<1ならa4=32=9となるので不適である。よってa3≧1かつlog3a3=1であり
a3=3
である。
(問3)
a3=3となるa2を求める。a2<1ならa3=3であり、a2≧1ならa3=log3a2=3よりa2=27である。したがって
0≦a2<1またはa2=27
である。よって
m2=0,M2=27
である。
またa1<1ならa2=1となり不適である。したがってa1≧1で、a2=log3a1である。上のa2の範囲から
1≦a1<3またはa1=327
である。よって
m1=1,M1=327
である。したがって
m1+m2+log3(M1M2)=1+0+log3(327⋅27)=31
である。