北海道大学 2025年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、階差数列、和の計算、部分分数分解
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
数列{an}を次の条件により定める。
a1=1,a2=3,
(n+1)an+2−(2n+3)an+1+(n+2)an=0(n=1,2,3,⋯⋯)
(1) bn=an+1−anとおくと,
bn+1=n+1n+2bn(n=1,2,3,⋯⋯)
が成り立つことを示せ。
(2) 数列{an}の一般項を求めよ。
(3) n=1∑225an1の値を求めよ。
出典:北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
与えられた3項漸化式を,階差 an+2−an+1 と an+1−an が見える形に変形する。bn=an+1−an とすれば1次の漸化式になり,初期値 b1=2 から bn=n+1 と分かる。次に an=a1+∑k=1n−1bk で復元し,最後は 1/an=2/(n(n+1)) を部分分数分解して望ましい消去和にする。
解答
(1)
与えられた漸化式は (n+1)an+2−(2n+3)an+1+(n+2)an=0 である。ここで 2n+3=(n+1)+(n+2) なので,左辺をまとめ直すと (n+1)(an+2−an+1)−(n+2)(an+1−an)=0 である。したがって (n+1)(an+2−an+1)=(n+2)(an+1−an) となる。bn=an+1−an だから (n+1)bn+1=(n+2)bn であり,bn+1=n+1n+2bn が成り立つ。
(2)
まず b1=a2−a1=3−1=2 である。(1)より bn+1=n+1n+2bn だから,順に掛け合わせると
bn=b1⋅23⋅34⋯nn+1=2⋅2n+1=n+1
である。したがって an+1−an=n+1 である。
よって n≧1 に対して
an=a1+k=1∑n−1(ak+1−ak)=1+k=1∑n−1(k+1)=1+2(n−1)n+(n−1)=2n(n+1)
である。したがって an=2n(n+1) である。実際,n=1,2 で 1,3 となり初期条件にも合う。
(3)
(2)より an=2n(n+1) であるから an1=n(n+1)2 である。ここで n(n+1)2=2(n1−n+11) と部分分数分解できる。したがって
n=1∑225an1=2n=1∑225(n1−n+11)=2(1−2261)=226450=113225
である。