北海道大学 2014年度
文系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列
- 解法
- 特性方程式、漸化式の変形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 16分
問題
次の条件で定められる数列{an}を考える。
a1=1,a2=1,an+2=an+1+3an(n=1,2,3,⋯)
(1) 以下が成立するように,実数s,t (s>t)を定めよ。
{an+2−san+1=t(an+1−san)an+2−tan+1=s(an+1−tan)(n=1,2,3,⋯)
(2) 一般項anを求めよ。
出典:北海道大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
与えられた2つの式は、2次漸化式を2つの1次漸化式に分解するための形である。まず第1式を展開して、元の漸化式 an+2=an+1+3an と係数を比較し、s+t と st を決める。次に s,t を特性方程式の2根として求める。(2) では an+1−tan などが等比的に変化すること、または一般形 Asn−1+Btn−1 を初期条件で決めることにより、指数のずれを確認して一般項を出す。
解答
(1)
第1式 an+2−san+1=t(an+1−san) を展開すると an+2−san+1=tan+1−stan である。したがって an+2=(s+t)an+1−stan を得る。
これが問題で与えられた an+2=an+1+3an とすべての n について一致するためには s+t=1,−st=3 すなわち s+t=1,st=−3 であればよい。第2式からも同じ条件が得られる。
よって s,t は2次方程式 r2−r−3=0 の2根である。解の公式より r=21±13 であり、s>t だから s=21+13,t=21−13 である。
(2)
(1)で求めた s,t は s+t=1,st=−3 を満たす。したがって、数列 sn−1 も tn−1 も同じ漸化式 xn+2=xn+1+3xn を満たす。そこで an=Asn−1+Btn−1 とおく。
初期条件 a1=1、a2=1 より A+B=1,As+Bt=1 である。第1式から B=1−A として第2式へ代入すると A(s−t)+t=1 である。ここで s−t=13,1−t=s だから A=13s である。同様に B=1−A=1313−s=−13t となる。
よって
an=13ssn−1−13ttn−1=13sn−tn
である。したがって
an=131{(21+13)n−(21−13)n}
である。n=1,2 を代入するといずれも1になり、初期条件とも一致する。