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北海道大学 2011年度
文系数学 前期 第3問

問題

を実数とし,平面上の3直線を

で定める。

(1) 直線の値によらない1点を通る。の座標を求めよ。

(2) によって三角形がつくられるためのの条件を求めよ。

(3) は(2)で求めた条件を満たすものとする。点が(2)の三角形の内部にあるようなの範囲を求め,それを平面上に図示せよ。

出典:北海道大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問

方針

(1) は と書き、すべての で通る点を読む。(2) は がともに を通り、 上にないことを使う。三角形ができないのは、 または のどちらかが と平行になる場合である。(3) は三角形の底辺を 上の2点、頂点をPと見て、点 が各辺に対して頂点と同じ側にある条件を符号で表す。

解答

(1)

直線 すなわち と書ける。したがって のとき、 の値によらず である。よって求める点は である。

(2)

同様に、 と書けるので、 を通る。点Pは より、直線 上にはない。

3直線で三角形ができるには、3直線が互いに異なる3つの交点を作ればよい。ここで はともにPを通るので、 なら三角形はできない。これは のときである。

また、 と平行なら交点ができず、三角形はできない。直線 は傾き は傾き なので、平行となるのは のときである。同様に と平行となるのは のときである。

以上より、三角形がつくられるための条件は である。

(3)

の交点をA、 の交点をBとする。 上では であるから、 との交点は より である。したがって である。同様に である。

三角形の一辺ABは直線 上にあり、頂点Pは をみたす。点 をみたすので、辺ABに関してはPと同じ側にある。

残りの2辺について調べる。直線 と表す。点 が、辺 に関してBと同じ側にあることが必要十分である。計算すると であり、またBは の交点だから である。したがって すなわち が必要である。

同様に、直線 と表す。点 が、辺 に関してAと同じ側にあることから であり、 すなわち を得る。

この2つの不等式を、 を境にどの範囲にあるかで整理する。すると、ちょうど一方だけが に入り、他方は または に入るときに成り立つ。

したがって求める範囲は または である。 平面では、直線 を境界とする9領域のうち、一方の座標だけが に入る4つの開領域である。境界は内部条件をみたさないので含めない。