北海道大学 2010年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列
- 解法
- 和の計算、部分分数分解、不等式評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
an=n(n+1)1を第n項とする数列を,次のように奇数個ずつの群に分ける.
{a1},{a2,a3,a4},{a5,a6,a7,a8,a9},⋯⋯
第1群第2群第3群⋯⋯
kを自然数として,以下の問いに答えよ.
(1) 第k群の最初の項を求めよ.
(2) 第k群に含まれるすべての項の和Skを求めよ.
(3) (k2+1)Sk≦1001を満たす最小の自然数kを求めよ.
出典:北海道大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
奇数個ずつの群に分けているので,第 k 群の開始番号を奇数和から求める。和 Sk は 1/(n(n+1))=1/n−1/(n+1) の形を使って端だけを残す。最後は不等式を2次式に直し,最小の自然数を境目で確認する。
解答
第 k 群には 2k−1 個の項が入る。第1群から第 k−1 群までに含まれる項数は 1+3+5+⋯+(2k−3)=(k−1)2 である。したがって,第 k 群の最初の項は a(k−1)2+1 である。
第 k 群は a(k−1)2+1, a(k−1)2+2, …, ak2 からなる。ここで an=n(n+1)1=n1−n+11 と部分分数分解できる。よって第 k 群の和 Sk は望ましく打ち消し合い,
Sk=n=(k−1)2+1∑k2(n1−n+11)=(k−1)2+11−k2+11
である。通分すると
Sk={(k−1)2+1}(k2+1)k2+1−{(k−1)2+1}={(k−1)2+1}(k2+1)2k−1.
したがって Sk={(k−1)2+1}(k2+1)2k−1 である。
条件 (k2+1)Sk≤1001 に上の式を代入すると (k−1)2+12k−1≤1001 となる。分母は正なので,100(2k−1)≤(k−1)2+1 である。右辺を展開して整理すると 200k−100≤k2−2k+2 すなわち k2−202k+102≥0 である。
この2次式は上に開く。境目を確認するため,k=201,202 を代入すると 2012−202⋅201+102=−99<0, 2022−202⋅202+102=102>0. したがって条件を満たす最小の自然数は k=202 である。