問題
座標平面上の点でとのどちらも整数となるものを格子点と呼ぶ.で表される放物線をとする.を自然数とし,上の点をとる.原点をとする.と線分で囲まれる図形をとする.ただし,は境界を含むとする.を満たす整数に対して,直線上にありに含まれる格子点の個数をとする.このとき,以下の問いに答えよ.
(1) を求めよ.
(2) に含まれる格子点の総数を求めよ.
(3) が最大になるようなを求めよ.
出典:北海道大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
線分の式を出し,縦線ごとに放物線との上下差を数える。では線分が放物線より上にあり,両端の座標はいずれも整数なので,格子点数は上下差に1を足せばよい。総数はに帰着し,最大値は整数について2次式の頂点付近を調べる。
解答
点は である。したがって,原点とを結ぶ直線の方程式は である。
(1)
を満たす整数を固定する。直線上で,放物線の座標は であり,線分の座標は である。その差は である。ではこれは以上であるから,この範囲では線分が放物線の上側にある。
上下の端点はいずれも格子点であり,境界も含むので,直線上でに含まれる格子点の個数は である。
(2)
に含まれる格子点の総数は である。これを整理すると
である。よって総数は である。
(3)
なので,が最大になるのはが最大になるときである。ここで である。したがって,整数としてに最も近い値を選べばよい。
が偶数のときは で最大となる。が奇数のときはをはさむ二つの整数である で最大となる。