北海道大学 2005年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数と式、数列
- 解法
- 和の計算、恒等式比較
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
2次の整式f(x)=x2+ax+bを考える.すべての自然数nに対してn1k=1∑nf(k)=31f(n)が成り立つようなf(x)を求めよ.
出典:北海道大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
正攻法では、f(k)=k2+ak+b の和を公式で計算し、左辺を n の2次式として右辺 f(n)/3 と係数比較する。すべての自然数 n で成り立つため、多項式の係数が一致しなければならない。別解として、条件を n=1,2 にだけ代入して f(1)=f(2)=0 を得れば、最高次係数が1であることから直ちに (x−1)(x−2) と決まる。
解答
解法1
f(x)=x2+ax+b であるから、
n1k=1∑nf(k)=n1(k=1∑nk2+ak=1∑nk+bn)
である。和の公式を用いると
k=1∑nk2=6n(n+1)(2n+1),k=1∑nk=2n(n+1)
なので、n1∑k=1nf(k)=6(n+1)(2n+1)+2a(n+1)+b となる。一方、31f(n)=31(n2+an+b) である。
したがって、すべての自然数 n について 6(n+1)(2n+1)+2a(n+1)+b=31(n2+an+b) が成り立つ。左辺を係数が見える形にすると 31n2+(21+2a)n+61+2a+b である。右辺は 31n2+3an+3b であるから、n の係数比較より 21+2a=3a である。両辺を6倍して 3+3a=2a となるので a=−3 である。
次に定数項を比較すると 61+2a+b=3b であり、a=−3 を代入して 61−23+b=3b を得る。すなわち −34+b=3b だから 32b=34 となり、b=2 である。したがって f(x)=x2−3x+2 である。
別解。
条件を小さい n から読む。n=1 を代入すると f(1)=31f(1) であるから f(1)=0 である。次に n=2 を代入すると 2f(1)+f(2)=31f(2) であり、f(1)=0 より 21f(2)=31f(2) となる。したがって f(2)=0 である。 f(x) は最高次係数が1の2次式で、x=1,2 を根にもつ。よって f(x)=(x−1)(x−2)=x2−3x+2 である。この f(x) は解法1で得たものと一致する。