北海道大学 2005年度
文系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 方程式・不等式、積分、微分
- 解法
- 判別式、定積分評価、微分による最大最小
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
次の問いに答えよ.
(1) xについての2次方程式x2−2kx−3k2+1=0が虚数解をもつような実数kの値の範囲を求めよ.
(2) (1)で求めたkの範囲でF(k)=∫0k(x2−2kx−3k2+1)dxの最小値と最大値を求めよ.
出典:北海道大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
(1)は2次方程式の虚数解条件を判別式 D<0 として処理する。(2)では、(1)で得た k の範囲が開区間であることに注意しながら、まず定積分を k だけの3次関数に直す。あとは導関数の符号で増減を調べ、区間内の停留点 k=±1/11 が実際に最小・最大を与えることを確認する。端点 k=±1/2 は範囲に含まれないので、端点値を最大・最小として採用しない。
解答
(1)
方程式 x2−2kx−3k2+1=0 の判別式を D とする。虚数解をもつための条件は、実数解をもたないこと、すなわち D<0 である。ここで D=(−2k)2−4⋅1⋅(−3k2+1)=4k2+12k2−4=16k2−4 だから、16k2−4<0 となる。よって k2<41 であり、求める範囲は −21<k<21 である。
(2)
k を定数として積分すると
F(k)=∫0k(x2−2kx−3k2+1)dx=[3x3−kx2−3k2x+x]0k=3k3−k3−3k3+k=k−311k3
である。したがって F′(k)=1−11k2 であり、−1/2<k<1/2 における停留点は k=±111 である。
導関数の符号は、F′(k)<0(−21<k<−111), F′(k)>0(−111<k<111), F′(k)<0(111<k<21) となる。よって F(k) は k=−1/11 で最小値を、k=1/11 で最大値をとる。
実際、
F(111)=111−311⋅11111=3112
であり、奇関数であるから F(−111)=−3112 である。したがって
である。