問題
次の問いに答えよ.ただし,を虚数単位とする.
(1) としてについての恒等式
を示せ.
(2) は5以上の自然数とする.として,等式
を示せ.
出典:北海道大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
や が1以外の1の累乗根であることを使う。 の因数分解から、1以外の累乗根が右辺の多項式の根であることを確認し、最高次係数が1であることから積の形を得る。最後は を代入して積を評価する。
解答
(1)
であるから、 は偏角 の大きさ1の複素数である。したがって であり、 である。 より、 はすべて の解である。また であり、これら4つの数はいずれも1ではない。したがって は の4つの解である。
左辺 は最高次係数1の4次式であり、右辺 も最高次係数1の4次式で、同じ4つの解をもつ。よって である。
(2)
とする。すると であり、 は互いに異なる。実際、 で なら となるが、 なので矛盾する。
一方、 である。したがって、1以外のn乗根である は のすべての解である。よって
である。
ここに を代入すると となる。右辺には1がn個あるから である。