北海道大学 1999年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数、関数
- 解法
- 座標設定、三角比の利用、式変形
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 8分
問題
面積1の三角形ABCの各辺の長さをそれぞれAB=2,BC=a,CA=bとする.さらに,Cから直線ABへ下ろした垂線の足Dが線分AB上にあるとする.このとき,次の問に答えよ.
(1) AD=xとするとき,a2+(23−1)b2を,xを用いて表せ.
(2) a2+(23−1)b2を最小にするxを求めよ.また,そのときの∠BACの大きさを求めよ.
出典:北海道大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
底辺を座標軸上に置き、垂線の足を使って辺の長さを二乗で表す。面積が1、底辺が2なので高さは1で固定され、未知量は実質的に AD=x だけになる。条件より 0≦x≦2 であることを確認したうえで、求める式を x の2次式に直し、平方完成で最小値を与える x を求める。角度は、最小時の直角三角形 ACD で tan∠BAC=CD/AD を計算すればよい。
解答
(1)
三角形の面積は 21⋅AB⋅CD=21⋅2⋅CD=CD であるから、面積が1であることより CD=1 である。垂線の足 D は線分 AB 上にあるので、AD=x とおくと BD=2−x,0≦x≦2 である。
直角三角形 ACD、BCD に三平方の定理を用いると b2=AC2=x2+1, a2=BC2=(2−x)2+1=x2−4x+5 である。したがって
a2+(23−1)b2=(x2−4x+5)+(23−1)(x2+1)=23x2−4x+4+23.
よって、求める式は 23x2−4x+4+23 である。
(2)
(1)の2次式を平方完成すると
23x2−4x+4+23=23(x2−32x)+4+23=23(x−31)2+4+343.
ここで 0≦31≦2 であるから、条件 0≦x≦2 の範囲内で最小を与える。したがって、最小にする値は x=31 である。
このとき直角三角形 ACD において tan∠BAC=ADCD=1/31=3 である。D が線分 AB 上にあるので ∠BAC は鋭角または直角であり、tanθ=3 を満たす該当角は ∠BAC=60∘ である。
別解。 θ=∠BAC とおく。面積条件から 1=21⋅AB⋅ACsinθ=ACsinθ なので、AC=1/sinθ である。余弦定理より
BC2=AB2+AC2−2⋅AB⋅ACcosθ=4+sin2θ1−4cotθ.
よって BC2+(23−1)AC2=4+23sin2θ1−4cotθ. ここで u=cotθ とおくと 1/sin2θ=1+u2 であるから
4+23(1+u2)−4u=23(u−31)2+4+343.
したがって u=1/3、すなわち cotθ=1/3 のとき最小で、θ=60∘ である。