広島大学 2026年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- I・II・A・B・C
- 分野
- 数列、整数
- 解法
- 等差数列、漸化式変形、階差数列、床関数
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
数列{an}をa2=3,a5=9を満たす等差数列とする。数列{bn},{cn}を
b1=1,bn+1=n+1nbn+n+11an+1(n=1,2,3,…)
c1=1,cn+1=(1−n1)cn+n2(an+1−bn)1(n=1,2,3,…)
により定める。次の問いに答えよ。
(1) 数列{an}の一般項を求めよ。
(2) 数列{dn}をdn=nbn(n=1,2,3,…)により定める。数列{dn},{bn}の一般項をそれぞれ求めよ。
(3) 数列{cn}の一般項を求めよ。
(4) bn/2を超えない最大の整数をpnとし,数列{qn}を
qn=24cn+pn(n=1,2,3,…)
により定める。q2k+1>q2k−1を満たす最小の自然数kを求めよ。また,qnが最小となるときの自然数nを求めよ。
出典:広島大学 2026年度 前期 文系 第3問
方針
dn=nbnとおく指定をそのまま使い,bnを先に簡単にする。cnは(n−1)cnを考えて階差に直し,最後は偶数番目と奇数番目を分けて最小値を調べる。
解答
(1)
公差をrとすると,a5−a2=3r=6であるからr=2である。a2=3よりa1=1である。したがって
an=2n−1
である。
(2)
dn=nbnとおくと,漸化式より
dn+1=(n+1)bn+1=nbn+an+1=dn+2n+1
である。またd1=1であるから
dn=1+j=1∑n−1(2j+1)=1+(n2−1)=n2
である。よって
bn=n
である。
(3)
(1),(2)よりan+1−bn=(2n+1)−n=n+1である。したがって
cn+1=nn−1cn+n2(n+1)1
である。n=1を代入するとc2=1/2である。n≧2でun=(n−1)cnとおくと
un+1=un+n(n+1)1
である。u2=1/2より
un=21+j=2∑n−1j(j+1)1=21+(21−n1)=1−n1
となる。よってn≧2でcn=1/nであり,c1=1も同じ式を満たす。したがって
cn=n1
である。
(4)
bn=nであるから
pn=⌊2n⌋,qn=n24+⌊2n⌋
である。奇数番目について
q2k+1−q2k−1=1+2k+124−2k−124=1−(2k−1)(2k+1)48
である。これが正となる最小のkは
(2k−1)(2k+1)>48
を満たす最小の自然数であるから,k=4である。
また,偶数n=2rについては
q2r=r12+r
であり,整数rで調べると最小値はr=3,4のときの7である。奇数番目は上の差の符号からq1,q3,q5,q7まで減少し,その後は増加する。したがって奇数番目の最小は
q7=724+3=745
である。45/7<7より,qnが最小となるのは
n=7
である。