問題
を自然数とする。個の箱があり、からまでの各自然数に対して、番目の箱には、からまでの整数が一つずつ書かれた枚のカードが入っている。これを初期状態とする。次の問いに答えよ。
(1) 箱に入っているすべてのカードに書かれた整数の平均値をを用いて表せ。
(2) 箱に入っているすべてのカードに書かれた整数の平均値をを用いて表せ。
(3) 初期状態から、箱に入っているすべてのカードを箱に移す。箱から枚のカードを取り出すとき、カードに書かれた整数が(2)で求めた値に等しくなる確率をとする。をを用いて表せ。
(4) を(2)で求めた値とする。初期状態から、箱だけ集めて、ケースに収納する。ケースから一つの箱を選び、さらにその箱から枚のカードを取り出す。カードに書かれた整数がに等しいとき、そのカードが箱から取り出されている条件付き確率をとする。を求めよ。
出典:広島大学 2025年度 前期 理系 第4問
方針
箱ごとの枚数とカード番号の総和を、からまでの和で計算する。条件付き確率では、値 のカードを引く確率を箱番号 ごとに足し、最後は調和和を定積分の極限として評価する。
解答
(1)
箱には のカードが入っているから、平均値は
である。
(2)
とおく。すべてのカードの枚数は
である。また、すべてのカードに書かれた整数の総和は
である。したがって
である。
(3)
である。値がであるカードは、箱に枚ずつ入っているので、全部で枚である。よって
である。
(4)
箱を選び、その箱から値のカードを引く確率は、に対して
である。したがって条件付き確率は
である。ゆえに
である。ここで
であるから、
である。