横浜国立大学 2023年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 経済・経営学部
- 分野
- ベクトル、図形と方程式
- 解法
- ベクトル成分計算、必要十分条件、面積比、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 25分
問題
四面体OABCがあり、a=OA、b=OB、c=OCとし、点Dを
で定める。点X,P,Q,Rを以下の条件(*)を満たすようにとる。
(*)⎩⎨⎧Xは、△ABCの辺上または内部にある。直線DXは、平面OAB、平面OBC、平面OCAとそれぞれP,Q,Rで交わる。DP=αDX,DQ=βDX,DR=γDXと表すとき、0<α≦β≦γである。
また、実数s,tを用いて、AX=sAB+tACと表す。次の問いに答えよ。
(1) 実数uで定まるベクトルOD+uDXを、a,b,c,s,t,uを用いて表せ。
(2) α,β,γをs,tでそれぞれ表せ。
(3) Xが条件(*)を満たしながら動くとき、点(s,t)の存在範囲をst平面上に図示せよ。
(4) Xが条件(*)を満たしながら動くとき、Xが動く部分の面積S1と△ABCの面積S2の比S1:S2を求めよ。
出典:横浜国立大学 2023年度 前期 文系 第3問
方針
Xをa,b,cの係数で表し、直線DX上の点D+uDXの各係数を見る。平面OAB,OBC,OCAとの交点は、それぞれc,a,bの係数が0になる条件から求まる。最後はs,t平面で不等式領域の面積を求め、△ABCとの面積比に直す。
解答
(1)
AX=sAB+tACより
である。したがって
DX=(−3−s−t)a+(s−3)b+(t−2)c
であり、
OD+uDX={4−u(3+s+t)}a+{3+u(s−3)}b+{2+u(t−2)}c
である。
(2)
点Pは平面OAB上にあるのでcの係数が0となり、2+α(t−2)=0である。よって
α=2−t2
である。同様に、点Qは平面OBC上にあるので
β=3+s+t4
であり、点Rは平面OCA上にあるので
γ=3−s3
である。
(3)
Xが△ABCの辺上または内部にある条件はs≧0,t≧0,s+t≦1である。さらに0<α≦β≦γより
2−t2≦3+s+t4,3+s+t4≦3−s3
である。整理すると
s+3t≦1,7s+3t≧3
となる。s+3t≦1ならs+t≦1も成り立つので、求める範囲は
s≧0,t≧0,s+3t≦1,7s+3t≧3
で表される三角形の周および内部である。その頂点は
(73,0),(1,0),(31,92)
である。
(4)
st平面で△ABC全体に対応する範囲は、頂点(0,0),(1,0),(0,1)をもつ三角形で、その面積は21である。(3)の三角形の面積は
21(1−73)⋅92=634
である。Xと(s,t)の対応は面積比を保つので
S1:S2=634:21=8:63
である。