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東京大学 2020年度
文系数学 第1問

問題

とする。座標平面上の曲線

が,以下の2条件を満たすとする。

条件1: Cは軸に接する。

条件2: 軸とCで囲まれた領域(境界は含まない)に,座標と座標がともに整数である点がちょうど1個ある。

で表し,のとりうる値の範囲を求めよ。

出典:東京大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

まず軸に接する条件を、三次式と導関数が共通の零点をもつ条件に直す。からは接点にならず、接点は、したがってと決まる。以後はで囲まれる開領域内の格子点を数える。だけで2個以上入る場合を先に除き、残るの範囲で整数の座標がだけになり、では整数点が入らないことを確認する。

解答

とおく。曲線軸に接するとは、方程式が重解をもつことである。したがって が共通の解をもつ。

共通解の候補はである。ところがなので、軸との接点ではない。よって接点はであり、 から を得る。このとき である。

となるのはで、は重解である。ではかつなのでである。したがって、軸とで囲まれた開領域は で表される。

まずは常にを満たす。このとき上端の高さは である。もしなら、がともに開領域に入るので、格子点は少なくとも2個になってしまう。したがって条件を満たすには が必要であり、特にである。

これにより、開区間に入る整数は、と、のときのだけである。が入る場合について調べると である。いまなのでであり、 となる。したがって上には正の整数は存在しない。

よって格子点は上だけを見ればよい。開領域なので、上に格子点がちょうど1個ある条件は である。左の不等号が厳しいのは、ではが境界上にあり、領域に含まれないためである。一方、ではだけが入り、は境界上なので含まれない。

以上より である。