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東京大学 2009年度
文系数学 第4問

問題

2次以下の整式に対し

を考える。

(1) のときの関数として表せ。

(2) をみたしながらが変化するとき,の最小値を求めよ。

出典:東京大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

条件からを先に決め,の符号を調べる。の積分なので,が区間内で符号を変えないときはに等しい。符号が変わるときは,がいったん極小または極大をとるため,その値を使って全変動を計算する。(2)は(1)の結果からも出せるが,別解としてを使えば最小値だけを直接押さえられる。

解答

(1)

よりである。またより となるので である。したがって である。

まずのときを考える。このとき である。は1次式なので,区間で常にとなる。よって である。

次にのときを考える。このときであり,となる点は である。よりである。この点では極小となり,

である。したがっては,から極小値まで下がる長さと,そこからまで上がる長さの和で である。よって となる。

最後にのときを考える。このときであり,同じ点 は極大となる。よりであり,値は同じく である。今度はから極大値まで上がり,そこからまで下がるので である。したがって となる。

以上より

である。

(2)

(1)の結果より,ではである。またのときは であり,のときも である。したがっての最小値は である。

別解。最小値だけなら,絶対値積分の基本的な不等式から直接出せる。任意のについて

である。一方,例えばは条件を満たし,このときだから である。よって最小値はやはりである。