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東京大学 2007年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

次の問に答えよ。

(1) 実数を成分とする行列

に対し

とおく。の形であることを示し、で表せ。

(2) (1)においてを示せ。

(3) 実数

とし、では(1)の変換を前の行列へ繰り返して定める。

(ア) を示せ。

(イ) を求めよ。

出典:東京大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

(1)は逆行列を求めて積を直接計算する。トレースと行列式に当たる2量が保たれる。(2)は を明示して差を平方の形にする。(3)では保存量 と、(1)の成分表示から得る を使う。

解答

(1)

とおく。 であり、直接計算すると

したがって の形である。また成分を整理すると

(2)

(1)の成分表示から

である。一方、 を用いると

よって主張が成り立つ。

(3)

(ア)

(1)より全ての

である。また(2)から

(1)の非対角成分の式と から

である。 なので であり、さらに

となる。よって だから

(イ)

(1)の対角成分から

したがって は増加する。また かつ なので であり、 は収束する。その極限を とすると、 と(ア)を保存式へ代入して極限を取ることにより

を得る。 だから

したがって