東京大学 2007年度
後期・理系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理科
- 分野
- 図形と方程式、微分、積分
- 解法
- 接線・法線、面積計算、座標設定、計算整理
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 30分
問題
xy平面の曲線C:xy2=4上に1点P0(x0,y0) (y0>0)をとる。P0におけるCの接線とCとの共有点のうち、P0と異なるものをP1(x1,y1)とする。またP1におけるCの接線とCとの共有点のうち、P1と異なるものをP2(x2,y2)とする。
(1) P1,P2の座標をy0を用いて表せ。
(2) 三角形P0P1P2の面積をTとし、線分P0P1,P1P2および曲線Cで囲まれた領域の面積をSとする。T/Sを求めよ。
(3) ∠P0P1P2が直角となるようなy0を求めよ。
(4) (3)で求めたy0に対し、三角形P0P1P2の外接円の面積を求めよ。
出典:東京大学 2007年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
曲線を y で x=4/y2 と媒介表示する。接点の y 座標を a として接線と曲線を連立すると、接点以外の交点の y 座標は −a/2 になる。(2)は三角形を行列式で、曲線を含む領域を y に関する通常の定積分で求める。(3)は2ベクトルの内積、(4)は直角三角形の斜辺を使う。
解答
(1)
a=y0>0 とおく。曲線上では x=4/y2 だから
P0=(a24,a).
dx/dy=−8/y3 より、P0 における接線の傾きは dy/dx=−a3/8 である。この接線と曲線上の点 (4/y2,y) を連立すると
2y3−3ay2+a3=0
を得る。左辺は
(y−a)2(2y+a)
と因数分解できるので、接点以外の交点では y=−a/2 である。したがって
P1=(a216,−2a).
同じ関係を P1 に用いると、次の交点の y 座標は −(−a/2)/2=a/4 だから
P2=(a264,4a).
(2)
P1P0=(−a212,23a),P1P2=(a248,43a)
より
T=21−a212⋅43a−23a⋅a248=2a81.
直線 P0P1 と直線 P1P2 をそれぞれ y で表すと
x=a212−a38y,x=a248+a364y
である。したがって領域を水平に切ると
S=∫−a/2a/4{a248+a364y−(a212−a38y)}dy+∫a/4a{y24−(a212−a38y)}dy=4a81+4a27=a27.
よって
ST=23.
(3)
∠P0P1P2 が直角である条件は、(2)の2ベクトルの内積が0となることである。よって
−a4576+89a2=0,a6=512.
a>0 だから
(4)
(3)では P0P2 が直角三角形の斜辺であり、外接円の直径になる。
P0P22=(a260)2+(43a)2.
a=22 を代入すると P0P22=243/4 である。したがって外接円の半径の二乗は 243/16 であり、その面積は
16243π
である。