問題
白石180個と黒石181個の合わせて361個の碁石が横に一列に並んでいる。碁石がどのように並んでいても,次の条件を満たす黒の碁石が少なくとも一つあることを示せ。
その黒の碁石とそれより右にある碁石をすべて除くと,残りは白石と黒石が同数となる。ただし,碁石が一つも残らない場合も同数とみなす。
方針
左から見た黒石数と白石数の差を記録する。全体では黒が1個多いので、差は0から始まり最後に1で終わる。 となる最後の位置の直後を見れば、その石が白なら最後の1へ行く途中でもう一度0を通るので矛盾する。したがって直後は黒であり、その黒石以降を取り除くと左側には白黒同数が残る。
解答
左から 個の碁石を見たとき、黒石の個数から白石の個数を引いた値を とおく。ただし、まだ何も見ていない状態を とする。碁石を1個右へ進むたびに、黒石なら値は1増え、白石なら値は1減る。
全体では黒石が181個、白石が180個であるから である。
ここで、 となる のうち最大のものを とする。少なくとも なので、このような は存在する。また だから であり、 番目の碁石が存在する。
もし 番目の碁石が白石であれば、 となる。しかし最後には であり、値は1個の碁石ごとに1ずつしか変わらない。したがって から へ移る途中で必ず0を通る。これは が となる最後の位置であることに反する。
よって 番目の碁石は黒石である。この黒石とそれより右にある碁石をすべて除くと、左に残るのは最初の 個の碁石である。ところが なので、そこには黒石と白石が同数ある。したがって条件を満たす黒石が少なくとも一つ存在する。
別解。 から始めて で終わるので、左から見て初めて となる位置を とすることもできる。このとき であり、 だから 番目の碁石は黒石である。その黒石と右側をすべて除けば、左に残る 個では なので白黒同数である。