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東京大学 1984年度
文理共通数学 文科第4問・理科第5問

問題

各世代ごとに,各個体が,他の個体とは独立に,確率で1個,確率で2個の新しい個体を次の世代に残し,それ自身は消滅する細胞がある.いま,第0世代に1個であった細胞が,第世代に個となる確率を,とかくことにしよう.
を自然数とするとき,を求めよ.% 図は省略

出典:東京大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文科第4問・理科第5問

方針

個体数が になるには、2個を残す分岐がそれぞれ 回だけ起こればよい。 は分岐する世代を直接数える。 は、すでに3個になった後は全てが1個ずつ残す必要があるので、 という漸化式で求める。

解答

以下 とおく。

世代で1個であるためには、各世代でただ1個の個体が1個だけ次世代に残り続ける必要がある。したがって である。

世代で2個であるためには、どこか1つの世代で1個の個体が2個を残し、それ以外では存在する全ての個体が1個ずつ残せばよい。分岐が起こる世代を とする。ただし である。第 世代まで1個で続き、そこで2個に分かれ、その後 世代は2個がそれぞれ1個ずつ残るので である。整理すると

である。これは のときも を与える。

世代で3個である場合を考える。第 世代ですでに3個で、3個すべてが1個ずつ残す場合の確率は である。また、第 世代で2個で、そのうち1個だけが2個を残し、もう1個が1個を残す場合も第 世代で3個になる。この確率は である。よって である。

これを繰り返すと である。上で求めた を代入して となる。さらに等比数列の和を用いれば

である。ただし のときは毎回1個しか残らないので である。