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東北大学 2026年度
文系数学 第4問

問題

関数を考える。座標平面において,軸と平行な直線は曲線上の相異なる2点における接線であるとする。以下の問いに答えよ。

(1) 関数の極値を求め,のグラフをかけ。

(2) 直線の方程式を求めよ。なお,解答は答えのみでよい。

(3) 直線と異なる直線は曲線とちょうど2つの共有点をもち,かつ軸と平行であるとする。直線と曲線で囲まれる部分の面積をとし,直線と曲線で囲まれる部分の面積をとするとき,が成り立つことを示せ。

出典:東北大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

まず を調べ,グラフの概形と水平な接線を求める。2点で接する水平線は左右対称な極小点を通る直線である。面積 は偶関数性を利用して半分を積分する。もう一つの水平線 がグラフとちょうど2点で交わる条件は, と表せる。このとき交点の正の 座標を とおくと, であり,面積 の式で表せる。最後に を使って の下限を評価し, と比較する。

解答

(1) 関数 の導関数は である。したがって停留点は である。それぞれの値は

である。

また は偶関数であり, が十分大きいと である。よってグラフは 軸対称で, で極大, で極小をとる。2つの異なる点で接する水平な直線は,この2つの極小点を通る直線であるから, である。

(2) 直線 とグラフで囲まれる部分は, にある。この区間では であり,面積 である。偶関数性を用いると である。計算すると であり, とおくと だから

となる。したがって である。

(3) 直線 とおく。方程式 がちょうど2つの実数解をもつ条件を考える。グラフの概形より, のとき,左右対称に2つの交点だけが現れる。逆に では4点, では3点, では接点を含めて2点だがその直線はすでに である。ここでは とは異なるもう一つの水平線なので,対象となるのは である。

正の交点の 座標を とする。このとき だから であり, である。直線 とグラフで囲まれる面積を とすると,対称性より である。 を代入して となる。よって

であり,

である。 であるから, である。したがって である。一方,(2)より である。よって が成り立つ。