東北大学 2025年度
文系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、積分
- 解法
- 面積計算、文字消去、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 20分
問題
kを正の実数とする。曲線y=x(x−2)2と放物線y=kx2で囲まれた2つの部分の面積が等しくなるようなkの値を求めよ。
出典:東北大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問
方針
交点は x=0 と,2次方程式 x2−(4+k)x+4=0 の2つの正の解である。これを 0<α<2<β と置くと,αβ=4,α+β=4+k である。2つの曲線の上下差は x(x−α)(x−β) となり,[0,α] と [α,β] で符号が反対になる。2つの面積が等しいことは,符号付き面積 ∫0βx(x−α)(x−β)dx が0であることと同値なので,α=4/β として β を求め,最後に k=α+β−4 に戻す。
解答
曲線 y=x(x−2)2 と放物線 y=kx2 の交点を求める。交点の x 座標は x(x−2)2=kx2 を満たす。整理すると x{(x−2)2−kx}=0 すなわち x{x2−(4+k)x+4}=0 である。したがって x=0 は交点である。 k>0 なので,2次方程式 x2−(4+k)x+4=0 は正の2解をもつ。これらを 0<α<β とおくと,解と係数の関係より α+β=4+k,αβ=4 である。また αβ=4 かつ α+β>4 なので 0<α<2<β である。
上下差を考えると x(x−2)2−kx2=x(x−α)(x−β) である。0<x<α ではこれは正,α<x<β では負である。したがって,2つの部分の面積が等しいことは,正負をつけた面積の和が0であること,すなわち ∫0βx(x−α)(x−β)dx=0 と同値である。 αβ=4 より α=β4 である。よって
∫0βx(x−α)(x−β)dx=∫0β{x3−(α+β)x2+αβx}dx=∫0β{x3−(β+β4)x2+4x}dx=4β4−3(β+β4)β3+2β2=4β4−3β4+4β2+2β2=12β2(8−β2)
である。これが0で,β>0 だから β2=8 すなわち β=22 である。したがって α=β4=2 である。
最後に α+β=4+k より k=α+β−4=2+22−4=32−4 である。これは正の実数である。よって求める値は k=32−4 である。