解答
(1)
定義より (1+2)n=an+bn2 である。両辺に1+2をかけると (1+2)n+1=(an+bn2)(1+2) である。右辺を展開して (an+2bn)+(an+bn)2 となるから,係数比較により an+1=an+2bn,bn+1=an+bn である。
n=1では 1+2=a1+b12 よりa1=1,b1=1である。漸化式を用いると
nanbn111232375417125412969970
である。したがって b4=12,b5=29,b6=70 である。
(2)
数学的帰納法で示す。n=1のときは 1−2=a1−b12 であるから成り立つ。
n=kで (1−2)k=ak−bk2 が成り立つと仮定する。この両辺に1−2をかけると (1−2)k+1=(ak−bk2)(1−2) である。右辺は (ak+2bk)−(ak+bk)2 となる。(1)より ak+1=ak+2bk,bk+1=ak+bk なので,(1−2)k+1=ak+1−bk+12 である。よってn=k+1でも成り立つ。以上より,すべての正の整数nについて (1−2)n=an−bn2 が成り立つ。
(3)
α=1+2,β=1−2 とおく。(2)と定義式を引くと αn−βn=2bn2 であるから,bn=22αn−βn である。したがって
bn+1bn−1−bn2=8(αn+1−βn+1)(αn−1−βn−1)−(αn−βn)2
である。分子を整理すると,α2nとβ2nが打ち消し合い,−αn+1βn−1−βn+1αn−1+2αnβn となる。ここで αβ=(1+2)(1−2)=−1 であり,また α2+β2=(α+β)2−2αβ=22−2(−1)=6 である。よって分子は
−(αβ)n−1(α2+β2)+2(αβ)n=−6(−1)n−1+2(−1)n=8(−1)n
である。したがって bn+1bn−1−bn2=(−1)n である。
別解。bn+1=an+bnとan+1=an+2bnからan=bn+1−bnであり,これをan+1=bn+2−bn+1に代入すると bn+2−bn+1=(bn+1−bn)+2bn より bn+2=2bn+1+bn を得る。Dn=bn+1bn−1−bn2とおくと,bn+1=2bn+bn−1より Dn=bn+12−2bnbn+1−bn2 である。一方,Dn+1=bn+2bn−bn+12=(2bn+1+bn)bn−bn+12=−Dn である。D2=b3b1−b22=5⋅1−22=1だから,Dn=(−1)nとなる。
(4)
(1)よりb6=70,b5=29であるから,求める条件は 70p−29q=1 である。ユークリッドの互除法を用いると
70=2⋅29+12,29=2⋅12+5,12=2⋅5+2,5=2⋅2+1
である。これを逆にたどると
1=5−2⋅2=5−2(12−2⋅5)=5⋅5−2⋅12=5(29−2⋅12)−2⋅12=5⋅29−12⋅12=5⋅29−12(70−2⋅29)=29⋅29−12⋅70
である。これは 70(−12)−29(−29)=1 を与える。p,qをともに0以上にするため,70p−29q=1の一般解を考えると p=−12+29k,q=−29+70k である。k=1とすれば p=17,q=41 となり,これは0≦p≦100,0≦q≦100を満たす。したがって,例えば (p,q)=(17,41) でよい。