過去問データベース 過去問を探す

東北大学 2024年度
文理共通数学 文系第3問・理系第2問

問題

以下の問いに答えよ。

(1) を満たす実数とする。正の実数が2つの条件

(a)

(b)

をともに満たすとする。このとき,不等式

を示せ。

(2) を満たす正の整数をすべて求めよ。

出典:東北大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第3問・理系第2問

方針

(1)は示したい差を,条件(b)で下から押さえられると,条件(a)から正になるに分ける。条件(a)は逆数をとってへ変形するのが決め手である。(2)は小さいを直接判定し,で不成立を確認した後,(1)をで用いて「ある整数で不成立なら次も不成立」をに伝播させる。

解答

(1)

示したい不等式の左辺との差を考える。対数の性質より であるから,

である。

条件(b)より である。次に条件(a)を使う。なので, から,両辺の逆数をとって である。よって となる。なので,底の対数は増加関数であり, を得る。したがって である。

以上より となるから, が示された。

(2)

まず小さい正の整数を調べる。 は成り立たない。 であるから,は条件を満たす。

次にでは条件を満たさないことを示す。まず を確認する。これは すなわち と同値であり,より正しい。したがっては不成立である。

ここで,ある正の実数について かつ が成り立つなら,(1)をに適用できる。条件(b)はとして満たされ,条件(a)も満たされるので, が従う。

ではであり,またである。よって上の議論をに順に用いると,すべてのについて となる。したがって,条件を満たす正の整数は である。