東北大学 2022年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 絶対値の処理、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15〜18分
問題
実数tの関数
F(t)=∫01∣x2−t2∣dx
について考える。
(1) 0≦t≦1のとき,F(t)をtの整式として表せ。
(2) t≧0のとき,F(t)を最小にするtの値TとF(T)の値を求めよ。
出典:東北大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
0≦t≦1 では x=t を境に x2−t2 の符号が変わるので、積分区間を [0,t] と [t,1] に分ける。t≧0 全体で最小を求めるため、0≦t≦1 で得た3次式の増減と、t≧1 で絶対値が常に t2−x2 になる場合を別々に確認し、最後に値を比較する。
解答
(1)
0≦t≦1 とする。0≦x≦t では x2−t2≦0、t≦x≦1 では x2−t2≧0 である。したがって F(t)=∫0t(t2−x2)dx+∫t1(x2−t2)dx である。
第1項は ∫0t(t2−x2)dx=[t2x−3x3]0t=32t3 である。第2項は
∫t1(x2−t2)dx=[3x3−t2x]t1=31−t2+32t3
である。よって F(t)=31−t2+34t3 となる。
(2)
まず 0≦t≦1 で考える。(1) より F′(t)=−2t+4t2=2t(2t−1) である。したがって F(t) は 0<t<21 で減少し、21<t<1 で増加する。よってこの範囲での最小は t=21 でとられ、その値は F(21)=31−41+34⋅81=41 である。
次に t≧1 とする。このとき 0≦x≦1 で常に x2−t2≦0 なので F(t)=∫01(t2−x2)dx=t2−31 である。これは t≧1 で単調増加し、最小値は t=1 のとき F(1)=32 である。 41<32 だから、t≧0 全体で F(t) を最小にする値は T=21 であり、最小値は F(T)=41 である。