東北大学 2006年度
後期・文理共通数学 文系第1問・理系第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 共通
- 分野
- 数と式、方程式・不等式
- 解法
- 式変形、展開・因数分解、小問利用
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 25分
問題
多項式F(x)を零でない多項式G(x)で割った余りをR(x)とする.以下の問に答えよ.
(1) 方程式F(x)=0とG(x)=0の共通解は方程式R(x)=0の解であることを示せ.
(2) aは実数の定数として
G(x)=x4−ax3−2x2+2(a−2)x+4a
R(x)=x3+x2−(a2+3a+6)x+2a(a+3)
とする.G(x)をR(x)で割った余りS(x)を求めよ.さらに,方程式F(x)=0とG(x)=0の共通の実数解を求めよ.
出典:東北大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文理共通 文系第1問・理系第1問
方針
(1)は除法の等式 F=QG+R に共通解を代入するだけでよい。(2)ではまず G を R で割った余り S を実際に求める。F と G の共通解は G と R の共通解なので,さらに R と S の共通実数解に絞る。S の候補 x=a,2 が本当に R=0 を満たすことまで確認する。
解答
(1)
F(x) を G(x) で割った商を Q(x) とすると,余りが R(x) であるから F(x)=Q(x)G(x)+R(x) と書ける。 α が方程式 F(x)=0 と G(x)=0 の共通解であるとする。このとき F(α)=0,G(α)=0 である。上の等式に x=α を代入すると 0=F(α)=Q(α)G(α)+R(α)=R(α) となる。したがって α は R(x)=0 の解である。
(2)
実際に G(x) を R(x) で割ると,商は x−a−1 であり,余り S(x) は
S(x)=(a2+4a+5)x2−(a3+6a2+13a+10)x+2a3+8a2+10a
である。これは S(x)=(x−a)(x−2)(a2+4a+5) と因数分解できる。
ここで a2+4a+5=(a+2)2+1>0 である。したがって G(x)=0 と R(x)=0 の共通実数解は,S(x)=0 も満たすので,候補は x=a,x=2 に限られる。
実際に
R(a)=a3+a2−(a2+3a+6)a+2a(a+3)=0
であり,また
R(2)=8+4−2(a2+3a+6)+2a(a+3)=0
である。よって x=a と x=2 はともに R(x)=0 を満たす。また S(x)=0 であるから,除法の等式 G(x)=(x−a−1)R(x)+S(x) より G(x)=0 も満たす。
(1)と,F=QG+R の関係から,F(x)=0 と G(x)=0 の共通の実数解は G(x)=0 と R(x)=0 の共通実数解に一致する。したがって x=a,x=2 である。ただし a=2 の場合は,これは同じ解 x=2 を表す。