問題
定数,,,,を整数とし,次のとの3つの多項式
を考える.以下の問いに答えよ.
(1) 多項式,,を因数分解せよ.
(2) と,と,とは,それぞれ,の1次式を共通因数としてもっているものとする.このときの整数,,,,を求めよ.
出典:東北大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
まず3つの多項式をすべて1次式の積に分解する。共通因数を比較するときは,どの因数も先頭の係数を1にそろえて, の係数と定数項を比較する。 の因数は , で固定されるので, と の共通因数から を先に決める。次に, の因数の 係数は であることから, と の共通因数を絞り,残った因数を と比較して を決める。
解答
(1)
は平方の差であるから
である。すなわち である。
また, は を用いて と分解できる。
最後に は
であるから である。
(2)
すべての1次因数は の係数を1にして比較してよい。まず と の共通因数を考える。 の因数 は定数項が であり, の2つの因数はいずれも定数項が なので,これは の因数とは一致しない。
したがって共通因数は である。これが または と一致する。 は整数なので だけが可能であり, である。このとき となる。
次に と の共通因数を考える。 の因数の 係数は である。 の 係数は または であり, は整数だから, は不可能である。よって共通因数は であり, から である。いずれの場合も, の2つの因数は である。 と の共通因数が であることから である。また と も共通因数をもつ。 の因数 は の因数になれないので, が の残りの因数 と一致する。したがって である。
連立して
を解くと である。以上より である。