東北大学 2006年度
文理共通数学 文系第3問・理系第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 共通
- 分野
- ベクトル、図形と方程式
- 解法
- ベクトル成分計算、内積の利用、図形的解釈
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 30分
問題
図-1のようなAB=BC=CD=DA=AC=1である四角形ABCDを考える.この四角形ABCDをACで折り,図-2のように点B,C,Dが平面Pにのるように置く.図-2に現れる辺CBと辺CDとがなす角をα,α=∠BCD,とし0∘<α<120∘とする.以下の問に答えよ.
(1) 図-2において,Aから平面Pに下ろした垂線がPと交わる点をHとする.AHをCA,CB,CDとαで表せ.
(2) AHの長さをαを用いて表せ.
(3) Hが図-2における△BCDの重心となるときの角度αを求めよ.
出典:東北大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第3問・理系第2問
方針
C を基準にして CB,CD が張る平面を平面 P と見る。H は A の正射影なので,CH を CB,CD の一次結合で置き,CA−CH が平面 P 内の2方向と垂直になる条件を立てる。AB=AD=AC=1 から内積 CA⋅CB=CA⋅CD=1/2 を先に出すのが決め手である。
解答
(1)
記号を簡単にするため
とおく。条件より
∣u∣=∣v∣=∣w∣=1,u⋅v=cosα
である。また AB=1 だから ∣w−u∣2=1 であり,展開して 1+1−2w⋅u=1 となる。よって w⋅u=21 である。同様に AD=1 から w⋅v=21 である。 H は平面 P 上の点なので CH=λu+μv とおける。また AH⊥P だから
である。したがって
⎩⎨⎧λ+μcosα=21,λcosα+μ=21
を得る。2式を引くと (1−cosα)(λ−μ)=0 である。0∘<α<120∘ より cosα=1 なので λ=μ である。これを代入して λ(1+cosα)=21 となるから λ=μ=2(1+cosα)1 である。よって
であり,
である。
(2)
AH⊥P で,C,H は平面 P 上にあるから,三角形 ACH は H で直角である。したがって AH2=AC2−CH2=1−CH2 である。
(1)の結果から
CH2=2(1+cosα)u+v2=4(1+cosα)2∣u∣2+2u⋅v+∣v∣2=4(1+cosα)22+2cosα=2(1+cosα)1
である。よって AH2=1−2(1+cosα)1=2(1+cosα)1+2cosα である。0∘<α<120∘ なので 1+2cosα>0 であり,AH=2(1+cosα)1+2cosα となる。
(3)
H が △BCD の重心であるとき,C を基準にすれば CH=3CB+CD である。一方,(1)より
である。CB+CD=0 だから係数を比較して 2(1+cosα)1=31 を得る。これより 2(1+cosα)=3,cosα=21 である。範囲 0∘<α<120∘ において α=60∘ である。