東京工業大学 2011年度
後期・理系数学 後期第2問
- 試験区分
- 後期
- 対象
- 全類
- 分野
- 三角関数、積分、関数
- 解法
- 置換積分、部分積分、面積計算、極限計算
- 難易度
- 4 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
次の式 x=tanθ,y=cosθ1 (0≦θ<2π) で表される xy 平面上の曲線 C を考える。定数 t>0 に対し点 P(t,0) を通り x 軸に垂直な直線 l と曲線 C の交点を Q とする。曲線 C,x 軸,y 軸,および直線 l で囲まれた図形の面積を S1 とし,△OPQ の面積を S2 とする。
(1) S1,S2 を t を用いて表せ。
(2) 極限 t→∞limlogtS1−S2 を求めよ。
出典:東京工業大学 2011年度 後期 後期・理系 後期第2問
方針
媒介変数表示から y=1+x2 と直し,S1=∫0t1+x2dx,S2=21t1+t2 とする。積分は x=tanθ に戻して ∫cos3θ1dθ を部分積分で求める。差は対数項だけになるので,最後は対数の基本的な評価で極限を出す。
解答
(1)
x=tanθ,y=cosθ1 であるから,y2=1+x2 であり,0≦θ<2π より x≧0,y=1+x2 である。したがって
S1=∫0t1+x2dx,S2=21t1+t2
である。
t=tanα 0<α<2π とおく。x=tanθ により1+x2=cosθ1,dx=cos2θ1dθなのでS1=∫0αcos3θ1dθである。ここで
∫cos3θ1dθ=21(cos2θsinθ+logcosθ1+sinθ)
であるから,tanα=t,cosα1=1+t2 を用いてS1=21(t1+t2+log(t+1+t2))である。よってS2=21t1+t2である。
(2)
(1)よりS1−S2=21log(t+1+t2)である。t>1 では2t<t+1+t2<3tであるから,
logtlog(2t)<logtlog(t+1+t2)<logtlog(3t)
が成り立つ。両端はいずれも 1 に収束するので,求める極限は 21 である。