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東京工業大学 2002年度
後期・理系数学 後期第2問

問題

平面上に原点 を中心とする半径 の円 がある。 を底面, を頂点とする直円すい を考える。点 および をとる。さらに,動点 を線分 以外に と交わらないように動かす。

(1) のとりうる値の範囲を求めよ。

(2) 点 から動点 までは直円すい の側面上を通り, からは直線にそって点 へ向かう道を考える。このような から までの全ての道の長さの最小値を求めよ。

出典:東京工業大学 2002年度 後期 後期・理系 後期第2問

方針

(1)は線分 上の点を と表し,原点からの距離が 未満にならない条件を調べる。(2)は円すいの側面を展開する。母線の長さは ,展開図の中心角は なので,底面円の中心角 は展開図で に対応する。可動範囲を に直して,側面上の最短距離と平面上の直線距離の和を微分で最小化する。

解答

(1)

とし, 平面で考える。線分 上の点を とおく。 であるから,この点の原点からの距離の2乗は, であり,その右微分は である。

距離の2乗は の二次関数で下に凸である。線分が 以外で円 と交わらないためには, から内側へ入らないこと,すなわち が必要十分である。よって であり, では である。

(2)

円すいの母線の長さは である。側面を展開すると,半径 ,弧の長さ の扇形になるので,その中心角は である。

の底面円上での中心角の小さい方を とする。(1)の範囲では である。展開図ではこの角は になるから,側面上での から までの最短距離は である。また である。

したがって最小化すべき長さは である。微分すると である。

とおくと, である。 とおくと, の符号は の符号と同じである。この範囲では なので,その符号は の符号と同じである。 で表すと

であり, である。この範囲では なので, で負, で正である。

よって最小は のときに生じる。このとき であり, から である。したがって である。求める最小値は である。