問題
平面上に原点 を中心とする半径 の円 がある。 を底面, を頂点とする直円すい を考える。点 および をとる。さらに,動点 を線分 が 以外に と交わらないように動かす。
(1) のとりうる値の範囲を求めよ。
(2) 点 から動点 までは直円すい の側面上を通り, からは直線にそって点 へ向かう道を考える。このような から までの全ての道の長さの最小値を求めよ。
方針
(1)は線分 上の点を と表し,原点からの距離が 未満にならない条件を調べる。(2)は円すいの側面を展開する。母線の長さは ,展開図の中心角は なので,底面円の中心角 は展開図で に対応する。可動範囲を に直して,側面上の最短距離と平面上の直線距離の和を微分で最小化する。
解答
(1)
とし, 平面で考える。線分 上の点を とおく。 であるから,この点の原点からの距離の2乗は, で であり,その右微分は である。
距離の2乗は の二次関数で下に凸である。線分が 以外で円 と交わらないためには, から内側へ入らないこと,すなわち が必要十分である。よって であり, では である。
(2)
円すいの母線の長さは である。側面を展開すると,半径 ,弧の長さ の扇形になるので,その中心角は である。
と の底面円上での中心角の小さい方を とする。(1)の範囲では である。展開図ではこの角は になるから,側面上での から までの最短距離は である。また である。
したがって最小化すべき長さは である。微分すると である。
とおくと, である。, とおくと, の符号は の符号と同じである。この範囲では なので,その符号は の符号と同じである。 で表すと
であり, である。この範囲では なので, は で負, で正である。
よって最小は のときに生じる。このとき であり, から である。したがって である。求める最小値は である。