東京工業大学 1997年度
後期・理系数学 第1問
- 試験区分
- 後期
- 対象
- 全類
- 分野
- 図形と方程式、積分、微分
- 解法
- 軌跡、座標設定、面積計算、置換積分、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
放物線 y=x2 を C1 とし,C1 上に両端をもつ長さ 1 の線分の中点の軌跡を C2 とする。C1,C2 および2直線 x=±a (a>0) で囲まれる部分の面積を Sa とするとき,a→∞limSa を求めよ。
出典:東京工業大学 1997年度 後期 後期・理系 第1問
方針
C1 上の2点を媒介変数 u,v で表し,中点の座標を X,Y とする。線分の長さが 1 である条件から (u−v)2{1+(u+v)2}=1 を得て,Y−X2 を X だけで表す。面積は C2−C1 の差の積分になり,最後は 2x=tanθ の置換で極限を求める。
解答
C1 上の2点を (u,u2),(v,v2) とする。線分の長さが 1 である条件は
(u−v)2+(u2−v2)2=(u−v)2{1+(u+v)2}=1
である。
この線分の中点を (X,Y) とすると,X=(u+v)/2 であり,
Y=2u2+v2=X2+4(u−v)2=X2+4(1+4X2)1
である。したがってC2:y=x2+4(1+4x2)1であり,C2 は C1 の上側にある。
よって
Sa=∫−aa4(1+4x2)dx=21∫0a1+4x2dx
である。2x=tanθ とおき,x=a に対応する θ を θa とする。ただし 0<θa<π/2,tanθa=2a である。このとき
Sa=21∫0θa1+tan2θ(1/2)dθ⋅cos2θ1=4θa
となる。a→∞ のとき θa→π/2 だからa→∞limSa=8πである。