問題
とし,正の整数 に対し とおく。
(1) ,,, を求めよ。
(2) ,,, を3で割った余りを ,,, と書く。 となるための必要十分条件は が6の倍数であることを示せ。
出典:東京工業大学 1993年度 後期 後期・理系 第2問
方針
(1) は の形を予想し,数学的帰納法で確認する。(2) は (1) の結果を3で割った余りで調べる。 なので対角成分が1になる条件は が偶数であること,右上成分が0になる条件はさらに が3の倍数であることになる。
解答
(1)
であることを帰納法で示す。 では明らかである。 で成り立つとすると,
である。よってすべての正の整数 で成り立つ。したがって,,である。
(2)
3で割った余りを考える。 であるから,である。したがって となるための条件は, が偶数であることである。
また は常に成り立つ。 が偶数のとき, であり,これは3で割り切れない。したがってとなるための条件は が3の倍数であることである。
よって行列がになるための必要十分条件は, が偶数かつ3の倍数であること,すなわち が6の倍数であることである。