東京工業大学 1992年度
後期・理系数学 第2問
- 試験区分
- 後期
- 対象
- 全類
- 分野
- 数列、ベクトル、三角関数
- 解法
- ベクトル成分計算、三角比の利用、和の計算、計算整理
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
0<a<1 とする。座標平面上で原点 A0 から出発して x 軸の正の方向に a だけ進んだ点を A1 とする。次に A1 で進行方向を反時計回りに 120∘ 回転し a2 だけ進んだ点を A2 とする。以後同様に An−1 で反時計回りに 120∘ 回転して an だけ進んだ点を An とする。このとき点列 A0,A1,A2,… の極限の座標を求めよ。
出典:東京工業大学 1992年度 後期 後期・理系 第2問
方針
各移動ベクトルの方向は 0∘,120∘,240∘ を周期3で繰り返す。したがって3歩を1組にして x 成分と y 成分をそれぞれ等比数列の和として計算する。0<a<1 なので無限等比級数が収束し,その和が点列の極限座標になる。
解答
第 n 歩の移動ベクトルを考える。方向は 0∘,120∘,240∘ を周期3で繰り返すので,3歩を1組にすると
長さa3j+1a3j+2a3j+3移動ベクトル(a3j+1,0)(−21a3j+2,23a3j+2)(−21a3j+3,−23a3j+3)
である。ただし j=0,1,2,… である。
0<a<1 なので,点列 An は各成分の無限等比級数の和に収束する。極限の x 座標は
j=0∑∞(a3j+1−21a3j+2−21a3j+3)=1−a3a−21a2−21a3=2(a2+a+1)a(a+2)
である。極限の y 座標は
j=0∑∞(23a3j+2−23a3j+3)=1−a323(a2−a3)=2(a2+a+1)3a2
である。したがって求める極限の座標は
(2(a2+a+1)a(a+2),2(a2+a+1)3a2)
である。