東京工業大学 1992年度
後期・理系数学 第1問
- 試験区分
- 後期
- 対象
- 全類
- 分野
- 関数、微分、積分
- 解法
- 絶対値の処理、場合分け、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
x の関数 F(x)=∫01t+1∣t−x∣dt の最小値を求めよ。
出典:東京工業大学 1992年度 後期 後期・理系 第1問
方針
x<0,0≦x≦1,x>1 に分ける。最小は [0,1] 内で起こることを単調性から確認し,その範囲では絶対値を [0,x] と [x,1] に分けて積分する。得られた式を微分し,2log(1+x)−log2=0 から候補 x=2−1 を求めて最小値を評価する。
解答
まず x<0 のとき,すべての t で ∣t−x∣=t−x であるから,F(x) は x が増えると減少する。x>1 のとき,すべての t で ∣t−x∣=x−t であるから,F(x) は x が増えると増加する。したがって最小値は 0≦x≦1 の範囲で考えればよい。
0≦x≦1 とする。このとき
F(x)=∫0xt+1x−tdt+∫x1t+1t−xdt=(x+1)log(x+1)−x+1−x−(x+1){log2−log(x+1)}=1−2x+(x+1){2log(x+1)−log2}
である。よって F′(x)=2log(x+1)−log2 である。F′(x)=0 よりx+1=2,すなわち x=2−1 を得る。
また F′(x) は x とともに増加するので,F(x) は x=2−1 で最小になる。このとき 2log(x+1)−log2=0 であるから,
である。したがって最小値は 3−22 である。