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東京工業大学 1990年度
後期・理系数学 第2問

問題

を2以上の整数とする。

(1) 次多項式 次多項式 ですべての実数 に対して

を満たすものが存在することを帰納法を用いて示せ。

(2) に対して とおくととなることを示せ。

(3) を示せ。

出典:東京工業大学 1990年度 後期 後期・理系 第2問

方針

(1) は を基底にし,加法定理で から を定義する。次数が本当に指定通りであることは最高次係数を追って確認する。(2) は を代入して 個の根を得て,定数項が であることと合わせる。(3) は の1次の係数を,(1) の漸化式から求め,(2) の展開の1次係数と比較する。

解答

(1)

のとき

であるから, とすればよい。

ある で条件を満たす が存在すると仮定する。 とおく。加法定理より

である。そこで

と定めれば, についても条件を満たす。

次数を確認する。 の最高次係数を の最高次係数を とすると, である。上の漸化式から

である。帰納法によりとなり,いずれも でない。したがって 次, 次である。以上より (1) は示された。

(2)

(1) で作った について,まず定数項を調べる。 であり,上の漸化式から が従う。よってすべての である。

とし, とおく。このとき であり,また だから である。したがって (1) の式からである。

に対して であり,これらの は互いに異なる。よって 次多項式で,その根は である。さらに定数項は であるからとなる。

(3)

の係数を の係数を とする。 であるから である。また (1) の漸化式からである。よって帰納法により である。

次に だから であり,(1) の漸化式から

である。ここから帰納法によりが従う。実際, では成り立ち,成り立つと仮定すると

である。

一方,(2) の式を展開したときの の係数はである。これが に等しいので

となる。