東京工業大学 1990年度
後期・理系数学 第1問
- 試験区分
- 後期
- 対象
- 全類
- 分野
- 数と式、方程式・不等式
- 解法
- 範囲評価、場合分け、必要十分条件
- 難易度
- 3 / 10 計算量 3 / 10 目安 8分
問題
(x+1)(x−2) の小数第1位を四捨五入したものが 1+5x と等しくなるような実数 x を求めよ。
出典:東京工業大学 1990年度 後期 後期・理系 第1問
方針
四捨五入した値は整数なので,まず 1+5x を整数 N とおく。実数 (x+1)(x−2) が四捨五入で N になる条件を N−1/2≦(x+1)(x−2)<N+1/2 と表し,N=1+5x を代入して x の範囲を出す。最後に 1+5x が整数となる点だけを拾う。
解答
四捨五入した値は整数であるから,1+5x は整数でなければならない。これを N とおく。
(x+1)(x−2)=x2−x−2 が四捨五入によって N になる条件はN−21≦x2−x−2<N+21である。ここで N=1+5x を代入すると5x+21≦x2−x−2<5x+23となる。整理してx2−6x−25≧0,かつ x2−6x−27<0であるから223≦(x−3)2<225を得る。
したがって
3−25<x≦3−223または3+223≦x<3+25
である。この範囲の中で 1+5x が整数となるものを調べると,左側からは x=−52,右側からは x=532 だけが得られる。
実際,x=−52 のとき (x+1)(x−2)=−2536=−1.44,1+5x=−1 であり,四捨五入後の値は −1 である。また x=532 のとき (x+1)(x−2)=25814=32.56,1+5x=33 であり,四捨五入後の値は 33 である。
よって求める実数はx=−52, 532である。