大阪大学 2023年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 指数・対数、関数、微分
- 解法
- 置換、微分による最大最小、場合分け
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 16〜20分
問題
正の実数a,xに対して,
y=(log21x)3+a(log2x)(log4x3)
とする.
(1) t=log2xとするとき,yをa,tを用いて表せ.
(2) xが21≦x≦8の範囲を動くとき,yの最大値Mをaを用いて表せ.
出典:大阪大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
底の変換で全ての対数を t=log2x に統一し、y=−t3+3at2 に落とす。範囲 21≦x≦8 は −1≦t≦3 である。あとは3次関数 F(t)=t2(3a−t) の端点値と停留点値を比較するが、停留点 t=2a が区間に入るかどうか、また F(−1),F(2a),F(3) の大小が変わる a=1,23 を明確に分ける。
解答
(1)
t=log2x とおく。底の変換公式より
log21x=log221log2x=−t,log2x=21t=2t,log4x3=log24log2x3=23t
である。したがって y=(−t)3+a(2t)(23t)=−t3+3at2 となる。
(2)
21≦x≦8 であり、2t=x は単調増加だから −1≦t≦3 である。F(t)=−t3+3at2 とおくと、求める最大値は −1≦t≦3 における F(t) の最大値である。
微分すると F′(t)=−3t2+6at=3t(2a−t) である。a>0 なので、t=0 と t=2a が停留点である。ただし F(0)=0 であり、端点値 F(−1)=1+3a>0 があるため、t=0 は最大値を与えない。比較すべき値は F(−1)=1+3a,F(3)=27(a−1),F(2a)=4a3 である。なお F(2a) は 0<2a≦3、すなわち 0<a≦23 のときだけ候補になる。
まず 0<a≦1 とする。このとき F(3)=27(a−1)≦0 であり、F(−1)−F(2a)=1+3a−4a3=(1−a)(4a2+4a+1)≧0 である。よって M=F(−1)=1+3a である。
次に 1≦a≦23 とする。この範囲では 2a が区間内にある。また F(2a)−F(−1)=4a3−3a−1=(a−1)(4a2+4a+1)≧0 であり、さらに F(2a)−F(3)=4a3−27(a−1)=(a+3)(2a−3)2≧0 である。したがって M=F(2a)=4a3 である。
最後に a≧23 とする。2a≧3 なので、区間内では t=2a を内部の最大候補として考える必要がない。端点を比較すると F(3)−F(−1)=27(a−1)−(1+3a)=24a−28>0 であるから、最大値は t=3 でとられ、M=F(3)=27(a−1) となる。
以上より
M=⎩⎨⎧1+3a4a327(a−1)(0<a≦1),(1≦a≦23),(a≧23)
である。境界 a=1 では前2式が一致し、a=23 では後2式が一致するので、この表示で矛盾はない。