問題
平面において,連立不等式
の表す領域をDとする.このとき以下の問いに答えよ.
(1) Dを図示せよ.
(2) 点が領域Dを動くとき,の最大値と最小値を求めよ.
出典:大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
まず とおき、三角関数を合成して とする。 から なので、 をこの範囲で解けば、領域は正方形内の帯 になる。図示では、この2本の直線と正方形の交点を明示する。(2)は と見て、下側境界で最小、上側境界で最大を調べる。線形関数なので、候補は帯状領域の頂点に限られる。
解答
(1)
とおく。、 より である。また だから、与えられた不等式は すなわち である。
ここで である。この範囲で となるのは である。したがって となり、領域 は
で表される。
したがって図示すべき領域は、正方形 のうち、2直線 に挟まれる部分である。頂点を順に書けば
を結ぶ六角形である。
(2)
である。領域 では なので、最小値は下側境界 上で、さらに が最小のときに生じる。この境界上で正方形内にある点のうち の最小値は であり、その点は である。したがって最小値は である。
同様に最大値は上側境界 上で、さらに が最大のときに生じる。この境界上で正方形内にある点のうち の最大値は であり、その点は である。したがって最大値は である。
別解。六角形の頂点で を調べてもよい。線形関数は凸多角形上で頂点に最大値・最小値をもつので、上に挙げた6頂点を代入すれば、最小は 、最大は と分かる。