大阪大学 2011年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 指数・対数、方程式・不等式
- 解法
- 恒等式比較、置換、計算整理
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 12分
問題
実数の組(x,y,z)で,どのような整数l,m,nに対しても,等式
l⋅10x−y−nx+l⋅10y−z+m⋅10x−z=13l+36m+ny
が成り立つようなものをすべて求めよ.
出典:大阪大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
任意の整数 l,m,n に対して等式が成り立つので、これは l,m,n に関する恒等式として扱う。まず m の係数から 10x−z=36、n の係数から y=−x を得る。残る l の係数にこの2条件を代入し、X=102x とおけば X+36/X=13 という2次方程式に帰着する。最後に X>0 と z=x−log1036 を使って (x,y,z) を戻す。
解答
与えられた等式を l⋅10x−y−nx+l⋅10y−z+m⋅10x−z=13l+36m+ny と見る。これはどのような整数 l,m,n に対しても成り立つので、l,m,n の係数をそれぞれ比較できる。
まず m の係数を比較すると 10x−z=36 である。次に n の係数を比較すると、左辺の n の係数は −x、右辺の n の係数は y であるから −x=y である。さらに l の係数から 10x−y+10y−z=13 を得る。
ここで y=−x より 10x−y=102x である。また 10x−z=36 と y=−x を用いると y−z=−x−z=(x−z)−2x であるから 10y−z=10x−z10−2x=102x36 となる。
そこで X=102x とおく。X>0 であり、l の係数の条件は X+X36=13 となる。両辺に X をかけて X2−13X+36=0 である。因数分解すると (X−4)(X−9)=0 だから X=4, 9 である。 X=4 のとき、102x=4 より x=log102,y=−log102 である。また 10x−z=36 より z=x−log1036=log102−log1036=log10181 である。 X=9 のとき、同様に x=log103,y=−log103 であり、z=x−log1036=log103−log1036=log10121 である。
以上より求める組は
(log102, −log102, log10181),(log103, −log103, log10121)
である。