大阪大学 2008年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、積分
- 解法
- 絶対値の処理、面積計算、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
aを正の定数とし,f(x)=∣∣x−3a∣−a∣,g(x)=−x2+6ax−5a2+aを考える.
(1) 方程式f(x)=aの解を求めよ.
(2) y=f(x)のグラフとy=g(x)のグラフで囲まれた部分の面積Sを求めよ.
出典:大阪大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
中心をそろえるため u=x−3a と置くと,f(x)=∣∣u∣−a∣,g(x)=a+4a2−u2 となり,どちらも u=0 に関して左右対称になる。(1)は ∣∣u∣−a∣=a から ∣u∣=0,2a を得る。(2)では交点が ∣u∣=2a であることを確認し,u≧0 側の面積を [0,a] と [a,2a] に分けて積分し,最後に2倍する。
解答
(1)
∣∣x−3a∣−a∣=a を解く。絶対値の外側を外すと ∣x−3a∣−a=±a である。したがって ∣x−3a∣=0または∣x−3a∣=2a である。a>0 より,解は x=3a,x=3a±2a すなわち x=a, 3a, 5a である。
(2)
u=x−3a とおく。このとき f(x)=∣∣u∣−a∣ であり,また
g(x)=−(u+3a)2+6a(u+3a)−5a2+a=−u2+4a2+a.
どちらも u の偶関数なので,囲まれる部分は u=0 に関して左右対称である。
まず交点を求める。u≧0 で考える。0≦u≦a では f=a−u であり,交点条件は a−u=a+4a2−u2 すなわち u2−u−4a2=0 である。この正の解は a より大きいので,この区間には交点を持たない。 u≧a では f=u−a であり,交点条件は u−a=a+4a2−u2 すなわち u2+u−2a−4a2=0 である。これは (u−2a)(u+2a+1)=0 となるので,u≧0 の交点は u=2a である。対称性により,交点は u=±2a である。 −2a≦u≦2a では g≧f であるから,求める面積 S は S=2{∫0a(g−f)du+∫a2a(g−f)du} である。0≦u≦a では f=a−u なので g−f=(a+4a2−u2)−(a−u)=4a2−u2+u. また a≦u≦2a では f=u−a なので g−f=(a+4a2−u2)−(u−a)=2a+4a2−u2−u. したがって
S=2{∫0a(4a2−u2+u)du+∫a2a(2a+4a2−u2−u)du}=2{[4a2u−3u3+2u2]0a+[(2a+4a2)u−3u3−2u2]a2a}=32a2(16a+3).