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大阪大学 1994年度
文理共通数学 文系第2問・理系第2問

問題

原点を通る傾き正の直線を考える.いま点が原点から直線に沿って第1象限を直進し,直線と曲線の交点で反射した後,再び直進する.ただし点において,の接線に対し,入射角と反射角は等しいとする.反射後の点の進行方向が軸と平行になるとき,次の問に答えよ.

(1) の値を求めよ.

(2) 直線と曲線が第1象限で囲む図形の面積を求めよ.

出典:大阪大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第2問・理系第2問

方針

が直線と曲線の交点であることから,入射直線の傾きはで決まる。曲線の接線の傾きは微分でと出る。反射後が鉛直方向なので,入射方向の角,接線方向の角,鉛直方向の角の関係を反射の法則で結び,二倍角の公式からを求める。別解として,接線方向への射影を用いたベクトルの反射公式でもが直接出る。面積はで直線を確定し,で直線と曲線の差を積分する。

解答

(1)

であり,直線は原点とを通る。したがって直線の傾きは である。

一方,曲線 の導関数は なので,点における接線の傾きは である。

入射方向の角を,接線方向の角をとする。反射後の進行方向は軸と平行であり,第1象限側へ進むのでその方向の角はである。入射角と反射角が等しいから,接線方向は入射方向と反射方向の角の二等分方向である。よって となる。

ここで である。上の角の関係より

である。一方,二倍角の公式から である。したがって となる。なので両辺を整理して すなわち を得る。よって である。

別解。傾きではなくベクトルで反射を表してもよい。入射方向のベクトルを とし,接線方向のベクトルを とする。直線に関してを反射したベクトルは の向きになる。反射後が鉛直方向であるためには,このベクトルの成分がであればよい。したがって であり,これより となる。よって同じく,すなわちを得る。

(2)

のとき,直線は原点とを通るので である。では だから,直線が上,曲線が下である。

したがって囲まれる図形の面積は

である。よって

となる。求める面積は である。