大阪大学 1988年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 方程式・不等式
- 解法
- 範囲評価、相加相乗平均、式変形
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 8分
問題
x,yがx≧0,y≧0,x3+y3=1を満たしながら変わるとき,x+yがとりうる値の範囲を求めよ.
出典:大阪大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
s=x+y とおき、x3+y3=1 を s と xy で表す。下限は非負性から (x+y)3≧x3+y3 を使い、上限は xy≦4(x+y)2 を使う。等号成立の点を必ず確認して、得た不等式が単なる必要条件ではなく実際の値域であることを示す。別解として x3=t による1変数化でも最大・最小を確認できる。
解答
s=x+y とおく。x≧0,y≧0 だから s≧0 であり、s3=(x+y)3=x3+y3+3xy(x+y)=1+3xys≧1 である。したがって s≧1 を得る。等号は xy=0 のときであり、条件 x3+y3=1 と合わせると (x,y)=(1,0),(0,1) で実現する。
次に上限を求める。相加相乗平均より xy≦(2x+y)2=4s2 である。x3+y3=s3−3xys だから 1=s3−3xys≧s3−3⋅4s2⋅s=4s3. よって s3≦4,s≦34 である。等号は x=y のときに成り立つ。このとき 2x3=1 から x=y=321 であり、実際に x+y=2321=34 となる。
以上より、x+y がとりうる値の範囲は 1≦x+y≦34 である。
【別解】 x3=t とおくと、0≦t≦1 であり、y3=1−t だから x+y=t1/3+(1−t)1/3 となる。端点では値は1である。内点 0<t<1 で微分すると
dtd{t1/3+(1−t)1/3}=3t2/31−3(1−t)2/31
であり、これは t=21 で0になる。0<t<21 では正、21<t<1 では負なので、最大は t=21 で (21)1/3+(21)1/3=34 である。したがって同じ範囲を得る。