名古屋大学 2013年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、整数
- 解法
- 不等式評価、範囲評価、数え上げ
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
x>0とし,f(x)=logx100とおく。
(1) 次の不等式を証明せよ。
x+1100<f(x+1)−f(x)<x100
(2) 実数aの整数部分(k≦a<k+1となる整数k)を[a]で表す。整数[f(1)],[f(2)],[f(3)],⋯,[f(1000)]のうちで異なるものの個数を求めよ。必要ならばlog10=2.3026として計算せよ。
出典:名古屋大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
f(x)=100logx として、対数の増加量を ∫xx+11/tdt で挟む。(2)ではこの不等式から、x≦99 では整数部分が必ず変わり、x≧100 では整数部分が1つずつしか進まないことを読む。したがって前半は個数を直接数え、後半は [f(100)] から [f(1000)] までの連続した整数部分の個数を、指定された log10 の値で確定する。
解答
(1)
f(x)=logx100=100logx である。したがって f(x+1)−f(x)=100{log(x+1)−logx}=100∫xx+1tdt である。x<t<x+1 では x+11<t1<x1 だから、両辺を x から x+1 まで積分して x+11<∫xx+1tdt<x1 を得る。よって x+1100<f(x+1)−f(x)<x100 である。
(2)
まず 1≦x≦99 のとき、(1)より f(x+1)−f(x)>x+1100≧1 であり、実際には左の不等号が厳しいので f(x+1)−f(x)>1 である。したがって [f(1)],[f(2)],…,[f(99)] はすべて異なる。また f(100)−f(99)>1 であり、後で見るように [f(100)]=460 だから、これら99個は [f(100)] 以降とは重ならない。
次に x≧100 のとき、(1)より f(x+1)−f(x)<x100≦1 である。f(x) は増加関数なので、[f(100)],[f(101)],…,[f(1000)] は整数を飛ばさずに増加する。
指定された log10=2.3026 を用いると f(100)=100log100=200log10=460.52 より [f(100)]=460 である。また f(1000)=100log1000=300log10=690.78 より [f(1000)]=690 である。したがって 100 から 1000 までで現れる整数部分は 460,461,…,690 の 690−460+1=231 個である。
以上より、求める個数は 99+231=330 である。