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名古屋大学 1991年度
文系数学 第2問

問題

を満たす点から曲線へ2本の接線を引き,その接点をとおく.曲線の弧上に点の面積が最大となるように選ぶ.このとき,

(1) 点の座標を求めよ.

(2) の面積を用いて表せ.

出典:名古屋大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問

方針

放物線 における接線を作り、点 を通る条件から2つの接点の 座標を求める。接点を結ぶ弦 は固定されるので、 による三角形の面積は、 から弦への距離が最大のとき最大になる。弦と放物線の縦の差は となるため、最大点は 。面積は底辺 と高さで出す。別解として、弦を 軸に移す面積保存変換でも同じ面積を短く求められる。

解答

(1)

放物線 における接線は である。この接線が点 を通る条件は であり、整理すると である。条件 より、この2次方程式は異なる2つの実数解を持つ。その解は である。

ここで とおく。接点 座標は である。2点を結ぶ弦の方程式は、放物線上の2点 を結ぶ弦が であることから である。

上の点を とおく。ただし である。弦と放物線の縦の差は である。三角形 の底辺 は固定されているので、面積を最大にするには、 から直線 までの距離を最大にすればよい。この距離は上の縦の差を で割ったものなので、最大となるのは のときである。

したがって である。

(2)

接点の 座標の差は であり、弦 の傾きは である。よって底辺の長さは である。

また、 における弦と放物線の縦の差は である。したがって から直線 までの距離は である。ゆえに

となる。すなわち である。

別解。面積だけなら、弦を水平線に直す変換でさらに見通せる。座標を とおく。この変換は平行移動と縦方向のせん断なので面積を保つ。弦 になり、放物線は になる。したがって接点は に移り、面積を最大にする点は放物線の頂点 である。よって三角形の底辺は 、高さは なので と同じ結果を得る。