問題
座標平面上に原点,点,点がある。以下の問いに答えよ。
(1) のとき,が正三角形となるようなをすべて求めよ。
(2) は無理数であることを証明せよ。
(3) が正三角形であり,が有理数であるとき,とのうち少なくとも1つは無理数であることを示せ。
出典:九州大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
正三角形の第3頂点は,ベクトルを原点のまわりに回転して得る。(1)ではを直接回転する。(2)は既約分数を仮定する背理法での無理数性を示す。(3)では一般のを回転した座標を出し,とがすべて有理数だとが有理数になってしまうことを使う。
解答
(1)
のときである。が正三角形であるためには,は点を原点のまわりにまたは回転した点である。
点を回転すると となる。したがってを回転して を得る。また回転では を得る。よって求めるは
である。
(2)
が有理数であると仮定する。互いに素な自然数を用いて と表せるとする。このとき であるから,は3の倍数である。よっても3の倍数であり,とおける。すると より であるから,も3の倍数である。これはが互いに素であることに反する。したがっては無理数である。
(3)
が正三角形であるとき,はを原点のまわりに回転した点である。したがって または である。
ここでは有理数であるとする。もしがともに有理数であれば,第1の場合には となり,第2の場合には となる。いずれの場合も右辺は有理数であるから,が有理数になってしまう。これは(2)に反する。よってとのうち少なくとも1つは無理数である。