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九州大学 2016年度
文理共通数学 文系第2問・理系第2問

問題

を満たす実数とする。面積が1である三角形において,辺をそれぞれに内分する点をとする。また,の交点をそれぞれとする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 3直線が1点で交わるときのの値を求めよ。

以下,を満たすものとする。

(2) を満たす実数をそれぞれ求めよ。

(3) 三角形の面積を求めよ。

(4) 三角形の面積を求めよ。

出典:九州大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第2問・理系第2問

方針

面積比はアフィン変換で保たれるので、三角形を扱いやすい座標に置いてよい。まず として面積を1にそろえ、内分点 の座標を出す。(1)はCevaの定理で共点条件を確認し、(2)以降は各直線をパラメータ表示して を求める。最後の面積は、座標の差の行列式を使うと符号と分母を一括して整理できる。

解答

とおく。この三角形の面積は であり、内分比と面積比はこの座標化で変わらない。内分点は

である。

(1)

である。3直線 が1点で交わるためのCevaの条件は であるから、 となる。これを解いて より である。

(2)

上にあるので、 とおくと である。また 上にもあるから、ある実数 を用いて と表せる。座標を比較すると である。第1式から であり、これを第2式に代入して すなわち を得る。したがって である。

次に 上にあるので、 とおくと である。また 上にもあるから、ある実数 を用いて と表せる。座標を比較して を得る。第2式から であり、これを第1式に代入すると である。よって となるから である。

(3)

の交点である。 上で とおき、 上で とおく。座標を比較すると である。第2式から であり、これを第1式に代入して より を得る。したがって である。三角形 の面積は

である。

(4)

(2)より

であり、(3)より である。したがって である。差を代入して分母を にそろえると となる。いま なので分母 は正であり、面積は である。 で3直線が共点となり、 が一致して面積が0になることも、この式と一致している。

別解。共点条件だけなら、座標を置かずにCevaの定理から直ちに出せる。 であるから となり、同じく を得る。座標解法ではこのあと同じ座標のまま の位置まで追えるので、(2)から(4)までを一続きに処理できる。