問題
以下の問いに答えよ。
(1) 任意の自然数に対し,を3で割った余りは0か1であることを証明せよ。
(2) 自然数がを満たすと仮定すると,はすべて3で割り切れなければならないことを証明せよ。
(3) を満たす自然数は存在しないことを証明せよ。
方針
(1) は自然数を3で割った余りで分類し、平方したときの余りを直接調べる。(2) では を3で割った余りで見て、 がともに3の倍数でなければならないことを示す。さらに とおくと も3の倍数になり、 も3で割り切れる。(3) はもし解があれば(2)を繰り返せるので、自然数が3で無限に割り切れるという矛盾を出す。
解答
(1)
自然数 を3で割った余りは のいずれかである。それぞれの場合に平方の余りを調べると である。したがって、任意の自然数 について、 を3で割った余りは0か1である。
(2)
が成り立つとする。右辺は3の倍数なので である。(1) より、 と の3で割った余りはそれぞれ0または1である。2つの余りの和が3で割って0になるには でなければならない。よって はともに3で割り切れる。
そこで とおく。もとの式に代入すると であり、両辺を3で割って を得る。したがって は3で割り切れる。(1) の結果から、平方が3で割り切れるならもとの数も3で割り切れるので、 も3で割り切れる。
以上より、 はすべて3で割り切れなければならない。
(3)
を満たす自然数 が存在すると仮定する。(2) より、 はすべて3で割り切れる。そこで とおくと、代入して となる。両辺を9で割ると であり、 も同じ形の自然数解である。
すると再び(2)を適用できるので、 もすべて3で割り切れる。これを繰り返すと、最初の は3で何回でも割り切れることになる。しかし正の自然数は、3で割れる回数が有限である。これは矛盾である。
したがって である。