京都大学 2026年度
文理共通数学 文系第5問・理系第6問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系・理系共通
- 分野
- 確率、場合の数
- 解法
- 期待値、数え上げ、和の計算
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
nは3以上の整数とする.1からnまでの番号が書かれたn枚の札が袋に入っている.ただし,同じ番号が書かれた札はないとする.この袋から3枚の札を同時に取り出し,一番大きな番号をXとする.Xの期待値を求めよ.
出典:京都大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第5問・理系第6問
方針
最大値 X が k になるには,番号 k の札を必ず取り,残り2枚を 1,2,…,k−1 から選べばよい。したがって P(X=k)=k−1C2/nC3 である。期待値は ∑kP(X=k) を計算する。和の中の kk−1C2 は 3kC3 に直せるので,組合せの和 ∑kC3=n+1C4 を使って整理する。
解答
最大値 X が k になる場合を数える。X=k となるためには,番号 k の札を取り,残り2枚は 1,2,…,k−1 の中から選ばれなければならない。したがって k は 3≦k≦n を満たし,P(X=k)=nC3k−1C2 である。
よって期待値は
E(X)=k=3∑nkP(X=k)=nC3∑k=3nkk−1C2
である。
ここで
kk−1C2=k⋅2(k−1)(k−2)=3⋅6k(k−1)(k−2)=3kC3
である。したがって E(X)=nC33∑k=3nkC3 である。
また,恒等式 ∑k=3nkC3=n+1C4 が成り立つ。これは,1,2,…,n+1 から4個を選び,その最大値を k+1 としたとき,残り3個を 1,2,…,k から選ぶと考えれば分かる。
よって E(X)=nC33n+1C4 である。これを整理すると
nC3n+1C4=6n(n−1)(n−2)24(n+1)n(n−1)(n−2)=4n+1
であるから,E(X)=43(n+1) である。