問題
は正の実数とする.1辺の長さが1の正四面体OABCにおいて,辺OA上に点Pをとる.点Pが辺OA上のどこにあっても,点Pを中心とする半径の球面が,辺BCと共有点をもたないようなの範囲を求めよ.ただし,点O,Aは辺OAに含まれ,点B,Cは辺BCに含まれるとする.
方針
正四面体の対辺 と は垂直であり,それぞれの中点を結ぶ線分も両方の辺に垂直である。点 を辺 上のパラメータで表し,辺 上の点との距離の取りうる範囲を調べる。球面が辺 と共有点をもつのは,辺 上のある点と との距離がちょうど になるときである。したがって, が動くときに現れる距離全体の範囲を求め,そこから外れる を答える。
解答
辺 の中点を ,辺 の中点を とする。正四面体では,対辺 と は垂直であり,また は両方の辺に垂直である。正四面体の1辺の長さは1なので,三角形 は1辺の長さが1の正三角形である。したがって,頂点 から辺 の中点 までの距離は である。
また であり, だから である。よって である。
点 を辺 上にとる。 とおくと, が辺 上を動くとき である。辺 上の点 を, と表す。ただし である。 は互いに直交する方向にあるので, である。
したがって, と がそれぞれ辺 ,辺 上を動くとき,距離 の2乗は の形で表される。ただし , であるから,その最小値は であり,最大値は である。また は連続的に動くので,距離 の取りうる値は のすべてである。
点 を中心とする半径 の球面が辺 と共有点をもつのは,ある について となるときである。したがって,どこかの で共有点が生じる半径は である。
問題では,点 が辺 上のどこにあっても共有点をもたないことを要求している。よって求める の範囲は,この区間の外側であり, に注意して である。