問題
を正の実数とする.座標空間において,原点を中心とする半径1の球面上の4点が次の関係式を満たしている.
このとき,の値を求めよ.ただし,座標空間の点に対して,は,との内積を表す.
出典:京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第4問・理系第3問
方針
、、、とおく。方向の単位ベクトルを作ると、はいずれも方向の成分をもたない。したがって、は共通の2次元平面内で、方向成分とそれに垂直な成分に分解できる。内積からの方程式を作り、正の解を選ぶ。
解答
とおく。4点は半径1の球面上にあるので、これらのベクトルはいずれも長さ1である。また より である。そこで とおくと、は単位ベクトルである。
条件から なので である。また より である。
さらに である。したがってとは、方向の成分をもたない。に垂直で、かつにも垂直な向きの単位ベクトルをとすると、ある符号を用いて と書ける。また
と書ける。ただしである。
ここでを用いる。もしなら、方向の積も方向の積も負になり、内積が正のになることはない。よってである。したがって である。
右辺の平方根を移項して とする。両辺は正であるから平方してよい。すると であり、 を得る。この二次方程式の正の解は である。